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2013年2月 5日 火曜日

笹子トンネル天井板落下事故に関連して考えたい事

   2012年12月に発生した中央自動車道上り線「笹子トンネル天井板落下事故」は、沢山の犠牲者が出た大変傷ましい事件でした。原因は換気ダクトの役割を果たしていたコンクリート製の天井板(重さ約1.2トン)が270枚(中壁を含む)が138Mに渡ってV字型に折り重なるように崩れ落ちた事故です。
   事故発生時に走行中の自動車3台が下敷きになり、火災も発生した為レスキュー隊も救出に行けず、最終的に計9名の方が死亡されました。
    この事故発生の原因は設備の老朽化とされているようですが、1枚1.2トンも重量の有るコンクリート製天井板の取付け方法に最大の問題が有ったのではないかと考えます。
   1.2トンの天井板はトンネル中央部(最上部)のコンクリート面に鉛直に穴を開け金属ボルト+接着剤で固定していたとの事。これは専門家で無くても恐ろしい取付け方法と言わざるを得ない。
   高速道路のトンネル内で有れば、常に振動が発生しており、経年変化によるボルトの緩みは避けられません。又、接着剤も同様に経年変化により劣化していたでしょう。
   更に金属ボルトは鉛直に取付けられていたのですから、力学的にも最悪の状態と言える上に、施工ミスで接着剤が充分ボルトに塗布されていなかったものや脱落など670以上の不具合が上り線で確認されています。
   ここで言いたいのは、何故天井板を固定する為に金属ボルトを鉛直に固定したのかと言う事です。1枚1.2トンのコンクリート板270枚で合計324トンもの重量が100%取付けボルトに鉛直に力が懸かるのです。
   しかも、崩落していない区間で183本のボルトに対して強度検査を実施した処、113本に設計強度不足で抜け落ち、その内16本は1.2トンの荷重に耐える事が出来ない状態で有った事が2013年2月1日に発表されました。
   若しボルトを鉛直では無く、横にねじ込み固定するようにしたフレーム構造の下地にしていたら、恐らくボルトには1/2以下の鉛直荷重しか加わらず、崩落は無かったのではないかと考えます。先ず抜け落ちる事は無いでしょう。
    翻って、現在の木造建築は12cm角の土台(ヒノキ・防虫剤塗布の外材)の上に柱を立てる構造になっています。しかし、土台の木材は本来鉛直に永年台風や地震にも耐えながら育てきたのです。当然、鉛直に使用されて使われるのが最も強度が出ます。この木材を土台と称して横に寝かせて、その上に柱を立てて建物の重量を全部積載して良いのでしょうか?10年も経ない内に陥没する事は避けられないでしょう。しかも、地震・台風等も襲来するのです。
   「森林力の家」ではヒノキ5寸(15cm)角を通し柱・管柱に使用し、基礎上に自立させ、木材本来の鉛直荷重に対する強さを最大限に活かせるようにし、「足固め」(足元を強化する為に4寸角ヒノキを2段使用)で地震・台風に強力に抵抗(対抗)します。
   かつて建てられていた寺院の跡には礎石だけが残されていますが、柱はその礎石の上に自立して建っていたのです。法隆寺は
1300年前に創建されましたが、素晴らしい当時の宮大工の技術のお陰でその雄姿を我々が現在観る事が出来るのです。
   「森林力の家」は、古来から脈々と引き継がれてきた宮大工の技(技術)を21世紀に甦らせる為に、愚直に「伝統木構造」を追求しています。詳細はご遠慮無くお問い合わせ下さい。





投稿者 有限会社FORESTENERGY


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