ホーム > 伝統木構造の真髄

渡り腮(ワタリアゴ)工法の真髄

1. 三重県産及び吉野産のヒノキ・杉・松を柱・梁等に使用

梁(はり) 背8寸(24cm)~1尺5寸(45cm)×幅4寸5分(13.5cm)
伝統木構造では梁を二重に交差させ架ける「渡り顎」(ワタリアゴ)が構造の要の一つです。一般的な 水平に架ける構法に比較して、断面欠損が小さい事から大地震等に対しても強靭な構造と言えます。
東紀州及び吉野の杉やヒノキの梁は、美しい木目が魅力で、基本的に梁は隠さず室内に表す事で、 木材を生かす(呼吸させる)ことになり、結果的に住まいの寿命を延ばし、住まう人に優しく健康的な生活をお約束します。通常、在来木造の梁幅は4寸(12cm)ですが、森林力の家では4.5寸(13.5cm)も採用しています。

ヒノキ(桧)は本格的和風住宅の必需品です。杉は、木目の美しさが魅力。真壁工法にして、常に梁と同様、室内にヒノキ・杉の柱が露出していますので、木材自身の呼吸作用もあり、ヒノキ・杉の香りが漂います。 住まう事が、森林浴をしている事にもなるのです。
主要な柱は、5寸(15cm)角、大黒柱は7寸(21cm)~8寸(24cm)角を、その他の柱は4寸(12cm)角で、建物の規模に応じて採用しています。

 
 

ヒノキは、土台に要求される 「1. 腐りにくい」「2. 湿気に強い」「3. 白蟻を寄せ付けない」と言う条件を満たし、ヒノキチオールを豊富に含み、土台材として最適な木材として人気が高く、防蟻処理が不必要です。
森林力の家では、「足固め」としてヒノキ4寸(12cm)角2段又は4寸×7寸(12×21cm)1段を標準仕様にして、大切な家族と住まいを足元から支えます。5寸柱を基礎上に2本(二間/364cm間隔)自立させ、その最下部と45cm上の2重に足固めの4寸角ヒノキを長ホゾ込み栓で連結します。床の高さはGL(平均地盤)から+約95~100cmの高さになり、床下湿気の対策としても効果的で、建物寿命の面でも大きな効果があり、100年住んで戴く為の基本条件でもあります。
 

 

▲ページの上部へ戻る

2. 渡り腮(顎)構法 伝統木構造の真髄

伝統木造建築は、日本の誇るべき文化遺産で、高温多湿の気候と調和し、環境を引き立て、心と体に優しい建築です。在来工法と称される木造住宅は、戦後の昭和25年に木材及び大工職人不足の時代に建築基準法は制定されました。
高度な大工技術が無くても、細い柱・梁材でも最低限の安全を確保出来るような住宅が建築される事を主眼にし, 筋交いを壁に配置する事を義務化し、柱と梁・土台等を金物で接続する事を奨励致しました。 
筋交いは中程度までの地震に対して、抵抗力を発揮しますが、強大な地震に対しては逆に、梁を突き上げてしまい、一階部分を倒壊させてしまうと言う問題があります。(法隆寺棟梁 故 西岡常一) 
 
又、木材に金属製の釘を打ち込み、ボルトで締め付けた時には最大の強度を示しますが経年変化と共に木材は乾燥収縮し、隙間や緩みが生じます。構造的に3.5寸(10.5cm)や4寸(12cm)程度の柱の仕口に梁を繋いでいた為に、その仕口部分の強度が心配でした。

又、木材と金属が接触している場合、金属部分に結露が発生する為に木材を腐らせてしまう事になり、結果的に強度を著しく低下させてしまいます。

1995年の阪神神戸大震災、2004年の新潟中越地震において、数多くの在来工法の木造住宅が倒壊し、その安全性が問われると言う事態を踏まえて、根本的に建築基準法の改正が近年実施され強化されました。それらの際に、伝統木構造の見直しの機運が高まり、実物大実験、等を通じて改めて伝統木構造の確かさがデータとして も裏付けられ、建築基準法に認定・告示されました。

 
渡り腮(梁通し構法)伝統木構造の基本

2階床組み、小屋組みと各水平構面を渡り腮で組んだ梁で構成して、夫々を柱で繋ぐ方法です。梁を組む渡り腮と、それを繋ぐ柱の長ホゾを樫の木の込み栓(18mm)で連結します。梁を渡り腮で組むと端部の断面欠損が少なく、また連続梁となり、鉛直荷重の伝達が安定します。出来るだけ長尺の梁材を通す事により、耐力壁端部の柱の浮き上がりを梁が押さえ込む効果や、水平構面の外周梁に生じる引張り力に対する抵抗が大きく、大地震時の変形追随性も高い構造です。
 
  梁(幅4.5寸・13.5cm)は下梁に8寸(24cm)~1尺(30cm)・上梁に1尺(30cm)~1尺3寸(39cm)の極太の杉・ヒノキ・松を使用します。 森林力の家設計工房では在来軸組工法で標準的な柱を優先的に通す構法(柱通し構法)ではなく、梁を優先的に通す構法(梁通し構法=渡り腮構法)を標準構法としています。

追掛大栓継ぎ

梁・棟木・母屋の伝統的な継ぎ方で、大工さんが手刻みにより加工し、樫の木の込み栓(18mm)2本で連結しますが、引張り耐力は4トン(4000kg)と強力です。

■追掛大栓継ぎ

■杉4寸(120mm)角の鴨居

50坪の住宅で約500本使います。
柱の長ホゾを土台及び梁のホゾ穴に差し込んで6分(18mm)の込み栓で連結したり、追掛大栓継ぎの連結に使用します。一般的な金属金物に比較して粘り強い特徴があります。
込み栓に使用される木は、樫・ケヤキ・ナラ・桧等です。込み栓1本で約1000kg(1トン)の引張り力に耐えますので、500本使用の森林力の家は500トンの外力まで耐えられる事になります。
 
来工法の木造の筋交の様にその部分だけ補強するのでは無く、土台・柱・梁・小屋・鴨居・敷居等の接続部の全てに「込み栓」を打ち込みます。一般的な構造計算上は大丈夫では無く、接続部の全てが強大な地震等にも対抗。安心の中身が全く違います。桁違いに安心出来る住宅と言えます。
 
「柱や梁が見えること」が真壁構造の良さと言えます。木が持つ「粘り強さ」や「調湿機能」は、人と家の健康を守る重要な力です。その力は木が常に空気に直接触れる事で 発揮されています。高気密・高断熱や大壁工法(柱を隠す)では木材が呼吸する事が出来ず、その魅力を殺してしまい、白蟻にも侵食され易く、20年余りで寿命が尽きてしまう事にもなりかねません。本来の木造の素晴らしさは、杉・ヒノキ材の柱や梁が構造・架構材として使われながら、それ自身が化粧材にもなることです。
 

▲ページの上部へ戻る

3. 長持ちする住宅の条件は骨太の柱・梁、金具無し

2001年9月から10月に宮崎県(木材利用技術センター)は都城地域の長期耐用住宅の条件調査を実施し、築年数75年から250年の住宅4棟を徹底調査し、調査結果を公表しています。調査した4棟の住宅に共通している部分は下記の通りです。

1.  基礎が「石場立て」で、礎石の上に柱を立てる構造であること

木造の最大の弱点である腐食を克服できる。腐食の原因はほとんどが湿気である。「石場立て」は床下換気を妨げる布基礎がなく、風通しが良くなる。また、木材の性質上も理に叶った構造と言える。即ち、木材繊維に直角に荷重が掛かる土台の上に柱を立てるより 礎石の上に直接立てた方が強度的に強いのです。
この「石場立て」構造の欠点である、石の中心から柱が移動すること、柱の長さが違うこと等を工夫し、 尚且つ水平力を考慮した貫を使用することで長期耐用型の住宅が考えられる。(原文)
上記原文の「布基礎なく、風通しが良くなる。」と有りますが、大地震発生を考慮に入れますと、布基礎と 土台は必要と考えますので森林力の家設計工房ではヒノキ5寸角柱を御影石の土台に立てる「石場立て」と同様効果のある基礎工法と外周及び間仕切壁の全壁に「通し貫」を4段通しています。

2. 構造材が骨太であること

今回調査した住宅は、日本の伝統的な木造住宅の特徴でもある平面的に開放的なタイプであり、壁が極めて少なかった。筋交いの入っている耐震壁はゼロであっ た。 一般的に耐震壁を設けることの重要性が言われているが、構造材を骨太にすることで長期に耐えられることが分かった。(原文) 森林力設計工房では、通常の4寸(120mm)角ではなく、主要柱は5寸(150mm)角にし、更に大黒柱として7寸(21cm)~8寸(24cm)角のヒノキを使用しています。

3. 接合部分に金物が使われていなかったこと

どの建物にも特殊な接合方法は見られなかったが、全てが釘も使用されておらず、「込み栓」や楔(クサビ)が使用されていた。(原文)
「森林力の家」も「込み栓」・「楔(クサビ)」を全面的に採用しています。

4. 換気・通風が良かったこと

「日本の住宅は夏を旨とすべし」と言うが、まさにその通りの造りであった。床下、居室、小屋裏のほとんどが、そうであった。そのために木材の腐食やシロア リの被害が極めて少なかった。今後、断熱などの冬型の工夫をすることで、和風住宅の伝統的な開放な造りを構造的にも空間的にも追及していくことが肝要であろう。(原文)
森林力の設計工房も換気・通風が基本設計方針であり、屋根・床下には従来の断熱材ではなく、ニュージーランド産の天然ウール (羊毛)を使用し、少々含湿しても断熱性能の低下を防ぎます。化学物質過敏症の方にも優しい健康住宅です。(注.ロックウール等は5%含湿で断熱性能は 50%低下します。) 森林力の家設計工房では、少しでも太い木材を使用する事をお勧めしています。先ず、土台にはヒノキ4寸120mm×7寸210mmを「足固め」にして、床下空間を約70cmとっています。

▲ページの上部へ戻る

4. 竹小舞土壁(えつり縄・貫 仕様)

クロス(石膏ボード下地)に比較して手間が懸かる為、費用が数倍かかる欠点が有りますが、さすが に高温・多湿の日本の風土から生まれた土壁の費用対効果は絶大で、年間を通じて湿度が55~65%と安定し、高湿度によるカビ、低湿度(乾燥し過ぎ)による体の変調(咽喉の異常・風邪)とは無縁の快適な生活が約束出来ます。
  夏季は太陽高度が78度(正午)と高く、庇の出が3尺(91cm)ある為に室内に陽が差し込まない事により夜から早朝の冷気を土壁が保持(蓄熱)する事と、土壁から気化する水分が周囲の空気温度を冷やす為に屋外より「森林力の家」の内部(屋内)の方が涼しいと言う逆転現象が起こります。
土壁の凄さは消臭効果に有ります。通常、焼肉等の食事をした後の2~3日は臭いが残るものです が、土壁の住まいでは翌朝でも殆ど臭いが残っていません。恐らく土壁が臭いを吸収して分解しているものと考えられます。トイレ・洗面所等の生活臭が溜まり易い場所も土壁のお陰で快適です。

 
竹小舞土壁(えつり縄・貫 仕様) 冬暖かい竹小舞土壁(たけこまいつちかべ)

50坪の住宅で約3トンの練り土が使用されます。
石膏ボード(9mm又は12.5mm)による、一般的な乾式壁工法に比較して、土壁は約80mmの厚さが有る為に、蓄熱効果が高く、冬は日中の日差しの熱を蓄え、日没後も暖かさが残り、暖房時間は減少します。

夏は涼しい竹小舞土壁

土壁は冷気・暖気を蓄える蓄熱作用の他に、空気中の湿気を調節する調湿機能があります。湿度が高くなると吸湿し、低くなると放出します。放出(気化)する際に周囲の熱を奪う為に涼しくなります。年間を通じて湿度が安定し、住む人に優しい建物です。

えつり縄について

作業性の問題から、土壁の家でも「わら縄」ではなく「化学縄」(塩化ビニール)を使用する傾向が増えていますが、森林力の家は伝統に従い、荒壁に良く馴染む、棕櫚縄です。

壁仕上げは中塗り・漆喰・入洛壁

竹小舞に半年ほどスサを入れて寝かした荒壁を塗りこみ、約一ヶ月徹底的に乾燥させます。こうする事により、下地が充分乾燥・ひび割れした状態になります。充分乾燥したら、大直しを経て中塗りをします。この中塗りを一年以上乾燥させるのが理想との考えがあり、その状態(中塗り仕上げ)で住まう事も良いと思います。仕上げとして、漆喰(基本的に白、他に黒・紅色)・入洛等は好みの色を選択する事が可能ですが飽きの来ない、落ち着いた色がお勧めです。
土壁(竹小舞下地)の素晴らしさは、高温・高湿で地震・台風の多い日本の風土に適していると言う事実です。延べ床面積50坪の住宅で約3トン(3000Kg)の土壁が年間を通して55~65%の湿度に調節してくれます。(梅雨の時期には除湿機の使用が更にお勧めです。)又、地震・台風の際には竹小舞と土壁が「渡り腮」・「通し貫」・「込み栓」と共に粘り強く抵抗し、そのエネルギーを吸収し倒壊を防ぎます。
これに対してビニール系クロス等は化学糊で石膏ボード(9~12.5mm厚さ)に直ぐに貼り付けるだけで仕上がり、原価が低廉で工期の短縮が可能な、誠に住宅会社に都合の良い仕上げ材なのです。
クロス仕上げと言う代物は、湿気を通さない事から良いのではと考え勝ちですが、湿度の高い日本では逆に、その事が問題になるのです。梅雨の時期等は降雨が続き室内の湿度も上昇し続けます。そうなると、壁の全てが湿気を通さない為に湿気の行き処が、タタミ・家具の裏・押入等に集中してしまい、カビが発生します。更に、10年近く経つと貼り付けた際にはみ出した化学糊が経年変化で黄ばんだり、クロスの収縮の為に隙間が生じたりします。

▲ページの上部へ戻る

5. 杉・ヒノキ4寸角の鴨居・敷居

高知県に「土佐派の家」と言われる丈夫な杉の家があります。台風に度々上陸される土地柄の為か、通常 30mm×120mm程度の板材を使用する鴨居・敷居部分に120mm角の杉柱を使用しています。高知県で実大実験を実施して、粘り強く、倒壊し難い結果 が出たとの事でした。森林力の家でも外部サッシ・内部建具の鴨居・敷居部分に全面的に採用しています。
 

▲ページの上部へ戻る

6. 内装仕様

床材は寿命と健康を考慮し、選定します。

床板はヒノキの無垢板30mm・杉の無垢板40mm厚。合板の床材は寿命と健康上の理由から使用していません。
床板には杉40 mm・ヒノキ30mm厚の無垢板が標準です。万が一にも床に傷を付けてしまっても、カンナ掛けが可能の為、半永久的に使用する事ができます。又、杉の無垢板は断熱効果も高く、床暖房は不必要。合板床材の寿命は化学接着剤の寿命でもあり、約20~30年前後になります。

壁仕上げは中塗り・漆喰・入洛壁、ビニール・クロス類は貼り付けません

竹小舞に半年ほどスサを入れて寝かした荒壁を塗りこみ、約一ヶ月徹底的に乾燥させます。こうする事により、下地が充分乾燥・ひび割れした状態になります。 充分乾燥したら、大直しを経て中塗りをします。この中塗りを一年以上乾燥させるのが理想との考えがあり、その状態(中塗り仕上げ)で住まう事も良いと思い ます。仕上げとして、漆喰(基本的に白、他に黒・紅色)・入洛等は好みの色を選択する事が可能ですが飽きの来ない、落ち着いた色がお勧めです。

杉板の腰壁

玄関・ホール・トイレ・居間等の腰壁(H=1000mm程度)には杉の無垢板がお勧めです。漆喰・珪藻土等の剥落防止のためと、住宅の趣を高めてくれます。

 
レンガ積み壁

キッチン・ダイニング・居間の壁面にお勧めします。3穴レンガは、3つの穴が製造工程で空けられており、ここに鉄筋を通してセメントを詰めて積み上げます。レンガは蓄熱・湿気の調湿等の効果が高く、夏季は夜から朝方までの涼気を日中保ち、冬季は日中の日射の暖かさを夜まで保ちます。更に本物ゆえのレンガの重厚さが、生活に余裕を与えてくれます。

 
無垢杉板1寸(30mm)厚の横貼り

柱と柱の間に厚さ1寸~1寸3分、幅4.5寸(13.5cm)の無垢杉板を落とし込んで造る壁は板倉構法とも呼ばれ、 筑波大学大学院教授の安藤邦廣さんの提唱で、建築の専門家に広く知られるようになりました。内装材として、無垢の杉板は山小屋や落ち着いた洋風の雰囲気と ともに、調湿機能もありますのでお勧めします。

 

▲ページの上部へ戻る

7. シックハウス症候群とは無縁の自然素材

柱・梁等の構造材、天井板・床板・土壁等の仕上げ材の全てが近くの山のヒノキ・杉・松の無垢材及び竹・土・スサだけを使用しています。更に柱・梁・1~2階床板(厚30~40mm)・屋根下地の杉板(厚30mm)を室内に表す構造の為に、年中ヒノキ・杉・松の香りが漂い、住む人と建物の各構成材にとっても快適な「森林力の家」なのです。


屋根裏の杉板は@30mm、南北に通している杉の貫は9分×4寸(27mm×120mm)

 

メーカー工場で製作された塩化ビニール合板製の建具は、製造工程で使用された化学物質系接着剤が室内に溶出します。クロスの接着剤と相まって高温・多湿の夏季は住む人の眼・鼻・咽喉等を刺激し、化学物質過敏症になってしまう危険性があります。
 その点、「森林力の家」では接着剤として一般的な化学物質系接着剤(ボンド等)では無く、日本古来の自然素材接着剤「膠(にかわ)」を使用しています。家具製作現場でも強度が要求されるポイントには使用されているようです。しかし、ボンド等に比較して数倍高いのが難点ですがやむを得えません。


「森林力の家」展示場・青山高原    両開き戸(下部の一枚杉板は特別注文)

 
杉材無垢の床板は天然素材の特性ワックスで磨いて頂きます。無害の天然成分である蜂の巣と荏(え)ごま油が原料で無漂白 (未晒し)、結果的に化学物質過敏症やアトピー性アレルギー症の方にも安心です。三重県尾鷲市で製造されています。
 
自然素材で造られた防蟻木材及び土壌処理剤。蟻を殺す為に強力な化学薬剤が常識の世界に人に優しい防蟻剤が存在したのです。住宅金融公庫認定品。

(有)小川耕太郎・百合子社のホームページはこちら

 

▲ページの上部へ戻る

8. 先進の給排水システム 配管パック

住設機器とダイレクト止水栓で、給水・給湯接続部は全て差込式になり、高品質・高施工。
高耐久・衛生的なポリブデン管従来の金属管に多い「赤水・青水」・「腐食による水漏れ」の心配がなく、使用温度・圧力の適応範囲が広く劣化しにくい為、長期間の使用に耐えます。

 
先進のヘッダー工法

回転式ヘッダー(集中分岐継手)から各水栓まで、分岐無しのクイックワンジョイントⅡ方式で簡単・確実に接続。二箇所同時使用時でも流量・温度変化が小さく、湯待ち時間も短縮され、捨て水の節約にもなり、省エネルギーです。

雑排水もシステム配管

6カ所同時流入も可能にする、集中排水桝は点検口付できすから、配水管の掃除にも利用可能。
各設備とは可とう管(大曲がり配管)で直結され、途中接続無しでトラブル・フリー。さらに、基礎貫通スリーブ・排水桝も各3ヵ所削減され、工事も軽減。

▲ページの上部へ戻る

9. 最近の住宅の特徴を考えてみる

住宅メーカーの多くは、高気密・高断熱を最高の仕様のように宣伝しています。本当でしょうか?高気密・高断熱を追及し、家中に化学系接着剤を多量に 使用し、風を通さず・熱を蓄えず・密閉する事で、強制換気(24時間)の必要が生じます。さらにエアコン・石油ストーブのスイッチをONにする事が多な り、電気・灯油の大量消費に繋がります。
又、構造的にも柱・梁・壁を密閉する事により、木材が呼吸できず、結露・カビ等の発生により、構造材・断熱材の性能低下、さらに建物寿命の短縮が避けられません。
森林力の家設計工房では、日本の夏の高温多湿と冬の寒さをしのぐ為に、柱を隠さず(真壁構法)、梁も隠さず(梁表し)、壁は竹 小舞土壁にしています。何れも、柱・梁や竹小舞土壁が呼吸する事により多湿時には吸湿し、乾燥時には湿気を放出すると言う調湿機能が、安定した穏やかな空 気を造り出します。しかも、夏の高温時に湿気を放出し、気化します。その際に周囲の熱を奪う為に、数度気温が低下し涼しくなり,さらに通風が加わり、一段 と涼しさが増します。
冬期は、竹小舞土壁等が日中の日差しの熱を蓄え、断熱ペアガラス・サッシの効果もあり、日が落ちても急速な室温低下がありません。以上の事から、暖冷房する期間も短縮され、構造体である木材も常に呼吸可能となり、長期に安定した性能を発揮し、人と自然に優しい住宅です。

 

▲ページの上部へ戻る

10. 故西岡常一さんの筋交論※1

伝統木構造※2でやっておけば、筋交はないほうがよろしいんです。あのね、筋交というものは どういうものかというと、桁(梁)があるでしょ。そして柱が立ってるでしょ。伝統木構造でいけば柱石があって、柱石と柱石の間は壁を受けるために挟間石が ずっと置いてある。どこでも筋交が入りますわな。ところがこれが地震でゆがむとしなさい。下がずれると筋交は長さが長いから桁(梁)を押し上げることにな ります。すると桁をとめてあるホゾがはずれる。人間が上げて下ろすんやなしに地震やから横にも揺れてるし、そんな上がったやつが元の穴にすとんと入るちゅ うことはありませんわな。そうすると桁(梁)が外れ、倒れてしまう。筋交を入れるのは愚かなことですよ。
伝統構法でしっかりと壁をしておけば筋交はないほうがずっとよろしいですよ。筋交はまことに合理的な考えやけど、地震の動き方というもんを本当にこうやとわかりもせず、ちょこまかの猿知恵ですることはあきまへん。

※1・※2 法隆寺・薬師寺の棟梁であった西岡さんは筋交を筋違、伝統木構造の事を在来工法と表現していましたので、趣旨を判断し、訂正しています。

▲ページの上部へ戻る

11. Woodmiles(ウッド・マイルズ)とは

1994年に英国の消費者運動家Tim Lang(ティム・ラング)が提唱した、Foodmiles(フード・マイルズ)を木材に適用した指標なのです。日本ではWood Mileage(ウッド・マイリッジ)とも表現されてます。日本は森林資源が大変豊富な国で、先進国の中ではフィンランド、スゥエーデンに次いで世界第3位の森林国です。
しかし、日本の木材の自給率は約2割(18%)、約8割は外材(外国産木材)なのです。それらは、化石燃料(重油)を大量消費して北米・南米・ヨーロッパ・NZ(ニュージーランド)・アフリカ等の遥か彼方(8000km)から、大気中に温室効果ガス(二酸化炭素)を放出しながら運ばれて来ます。  
この環境負荷を数値で表したものがWoodmiles(ウッド・マイルズ)で木材の輸入量が多い程、又輸送距離が長い程、燃料の消費量が多くなり、環境負荷も大きくなります。
そこで、「輸入量×輸送距離」をWoodmilesとし、環境負荷を表す数値的な指標となります。

     米   国  ■■■■■  84、152              単位 Woodmiles      

      ド イ ツ ■   17、776                           百万km・立方メートル

     日   本 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

                                                                       384、422

                             日本木材総合情報センター「木材情報」2002年8月号より

 上のグラフを見ると、木材輸入について、日本は他国に比較して、桁違いに大きな環境負荷 (Woodmiles)をかけています。その負荷量は米国の4.7倍、ドイツの21.6倍です。
日本は世界有数の森林大国でありながら、わざわざ、環境に負荷をかけて木材を輸入している事になり、Woodmilesは日本の極端に歪(いびつ)な木材の消費構造を明らかにしています。
しかし、ドイツのWoodmilesの負荷量の少なさは特筆に価します。この数値は、ドイツ国内の森林資源の活用が活発である事の証明でもあります。この事はドイツ政府の森林 政策が東洋のどこかの国と違い、世界的な環境保護・保全の必要性を充分に認識しているからです。恐らく、ドイツの森林業関連の産業は日本とは大違いに元気でしょう。
日本の森林を生き返らせるには、輸入木材に関税をかけるしか道は無いのでは?

▲ページの上部へ戻る

番外編. 「100年住みたい」の意味

「森林力の家」は100年住みたいと標榜しています。この考え方は資源の殆んど無い日本で新築した住宅が25年から30年で、解体されゴミとして処分されて良いのか?と言う根源的な問題からです。
住宅ローンも終るか終らないうちに、新たに自己資金・ローンの負担が始まります。欧米では、80~120年住み続ける事が一般 的になっている事を考えますと、日本人は働き始めてから死ぬまでローンの支払いをしている事になります。 又、解体して建替えしない場合でも、床合板の緩み(傷み)や構造材の傷みから大改修に1,000万円前後の出費が必要になります。更に、子供さんの結婚 (同居)等の事情から増築が必要となり、その費用として1,500万円が追加されます。10年前後で約2,500~3,000万円かけてしまい、新築した 場合と同様の事態になっているのです。
結局、どちらにしても大変な金銭的な負担が家計に覆い被さり、幾つになってもパート・アルバイト等で稼がないと生活出来ない、 日本人に多い余裕の無い家庭が益々増える事になります。80~120年住める住宅を建てていれば、息子・娘や孫の時代になっても住宅ローンの返済の必要が 有りませんので、普通に働いて旅行・趣味等を存分に愉しむ余裕の人生が期待出来ます。

1. 東紀州及び吉野産のヒノキ・杉を柱・梁等に使用

梁はり 背8寸(24cm)~1尺5寸(45cm)×幅4寸5分(13.5cm)
伝統木構造では梁を二重に交差させ架ける「渡り顎」(ワタリアゴ)が構造の要の一つです。一般的な 水平に架ける構法に比較して、断面欠損が小さい事から大地震等に対しても強靭な構造と言えます。
東紀州及び吉野の杉やヒノキの梁は、美しい木目が魅力で、基本的に梁は隠さず室内に表す事で、 木材を生かす(呼吸させる)ことになり、結果的に住まいの寿命を延ばし、住まう人に優しく健康的な生活をお約束します。通常、在来木造の梁幅は4寸(12cm)ですが、森林力の家では4.5寸(13.5cm)も採用しています。

ヒノキ(桧)は本格的和風住宅の必需品です。杉は、木目の美しさが魅力。真壁工法にして、常に梁と同様、室内にヒノキ・杉の柱が露出していますので、木材自身の呼吸作用もあり、ヒノキ・杉の香りが漂います。 住まう事が、森林浴をしている事にもなるのです。
主要な柱は、5寸(15cm)角、大黒柱は7寸(21cm)~8寸(24cm)角を、その他の柱は4寸(12cm)角で、建物の規模に応じて採用しています。

 

ヒノキは、土台に要求される 「1. 腐りにくい」「2. 湿気に強い」「3. 白蟻を寄せ付けない」と言う条件を満たし、ヒノキチオールを豊富に含み、土台材として最適な木材として人気が高く、防蟻処理が不必要です。
森林力の家では、4寸(12cm)×7寸(21cm)のヒノキを「足固め」として標準仕様にして、大切な家族と住まいを足元から支えます。5寸柱を基礎上の石に2本自立させ、その最下部を足固めのヒノキを長ホゾ込み栓で連結します。 足元を固めれば、強い地震等にも安心です。

 

▲ページの上部へ戻る


■所在地
〒515-2614
三重県津市白山町伊勢見150-195
駐車場あり
■受付時間
9:00~18:00 年中無休

お問い合わせ 詳しくはこちら